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「いい階段」 を求めて、、、 |
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「いい階段」の定義はなんだろう? 階段はなんのためにあるのだろうか、と、考えて みることはとても大切です。 「階段」は、日々の生活の中で、一階と二階とを 隔てる空間をいったり来たりして、そしていつし か劇的なるものをうちがわに孕み始めるのです。 心の目でみる階段は、まるで「そこから先」のわ たしたちの未来までをも暗示するかのようです。 そう、住まいはもっと美しくなる、と。 |
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こどものころ、我が家に階段はなかった。 平屋だったのです。あこがれの階段は子ども心に うまくイメージできず、ただハシゴの延長線に過 ぎませんでした。 成長してからも階段について深く考えることはな く、二階に上がるための階段はただ単に必要であ り、機能としての階段はそれ以上でも以下でもな かったのです。 |
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になにを見立てますか? 玄関?それとも台所? リヴィングと答えれば、それは至極まっとうな答 えかもしれません。 もちろん、お風呂や洗面所、もしかすると寝室? こども部屋? それにトイレやクローゼットを忘 れているわけではありません。 しかし、今、わたしたちにはだいじな階段につい て改めて考えてみることが、意味があることだと 思うのです。 |
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住まいを考えるとき、一階と二階と、人の導線と それぞれの部屋の役割と機能をつなぐもの、媒介 するものと考えても良さそうですが、それがとて も大事なのです。 それぞれを際立たせ、それぞれの魅力を引き出す のは「媒介者」としての階段だということに気が つく人は少ないのです。
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しかも階段は、それぞれの機能をつなぐ二次元の 役割から、空間をもつなぐ三次元の異次元飛行を もこなしてしまう。いえ、じつはこの三次元の飛 行パイロットの役割こそが「階段」の真骨頂と言 って過言ではありません。 住まいは平面ではないのです。 |
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にも関わらず、ほとんどの方が建築図面を二次元 の空間として捉えます。 しかし、大事なことは、キューブとして捉えるこ とです。 分かりきったことですが、立体空間の中で建物を 見つめるときと、平面空間の中で建物を見つめる ときとでは想像力で決定的な差が出るということ です。 |
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階段が果たす役割が明瞭になると思います。 階段はすぐれた住まいの水先案内人、住まいの夜 間飛行をつかさどるスカイ・パイロットなのです。 そして階段は、家族の円滑なコミュニケーション にまで手を差し伸べてくれるでしょう。 |
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だからこそ、階段をおろそかにしてはなりま せん。 階段にふかく想いを馳せる人は幸いかな。 階段こそが住まいづくりの肝心要、一丁目一 番地。 階段はあなたに語りかけます。耳をすませば 聞こえてくるでしょう。階段を自分のものに することが住まいづくりの第一歩なのです。 |
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美しい住まいづくりは階段からはじまりま す。一階から二階へと、ときにはロフトへさ へ天翔ける。 階段はめくるめく人生のドラマツルギー。 そう、階段はまるでわたしたちように。 |
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