注文の多い料理店 工務店もお客様も、なにをどう食して良いのやらわからなくなってきたこの時代 目の前に家はあっても「住まい」とどう向き合えばよいのだろう? 住まいは家に対する愛情である さてさて、ではこの目の前の築五十年をどう捌きましょうか? リノベーションは「注文の多い料理店」
まずはテーマを決めることから始まります そのテーマこそが「注文の多い料理店」、という訳ですが、ここでは注文が多いのはもちろん建築会社ということになります 笑 昔の大工ですからしっかりと拵えてあります そのいかにも昭和中期の住まいの佇まいを、ミケランジェロの「ラウレンツィアーナ図書館」を念頭に置いてリノベーションしようというのも身の程知らずと云わば言え! 大工工事が進むにつれ全体像が露わになると、いよいよ仕上げの真打ち登場です 左官と塗装 今回はこの二職人がとても重要な役目を果たします 左官と塗装の火の出るようなせめぎあい?
建築は色彩でたじろいではならないと改めて肝に銘じることになりました 色はつけるのではなく、色が向こうから降りてくる だから色でたじろいではなりません 色は果敢に攻めることで新しい地平線が開けてきます 左官と塗装のせめぎあい ときには左官に攻め込まれ、ときには左官を押し戻し 日もくれよ 鐘も鳴れ 月日はながれ わたしは残る |