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コモハウス|施工エリア : 神奈川県 東京都 千葉県の一部
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シックハウス症候群。 病名としては比較的あたらしい部類に入るとおもい ますが、しかし、すでに問題となって30年以上が経過しました。化学物質過敏症、または住原病ともい われ、新築やリフォームが原因と言われています。 よく言われるように、化学物質「ホルムアルデヒド」「アセトアルデヒド」が原因とおもわれますが、建 物の気密性の向上が発症を誘発しているといえます。 高耐火、高断熱を追いかけるあまり、建物に化学薬 品を過剰に持ち込んでしまったのです。ある病院の データーでは、144名の化学物質過敏症とおもわれ る患者さんのうち、あきらかに新築やリフォームが 原因であったのはじつに51名。35%を超えるというデーターがあります。
ホルムアルデヒドは、国際癌研究機関(IRAC)によって、発ガン性の化学物質である点が指摘されて います。ほかにも、急性毒性が非常に強いことや、 アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー性疾患を 引き起こすことなどがわかっています。 このホルムアルデヒドはいまや、建築のみならず、 形状記憶シャツをはじめとした衣類や、家具などの 合板の接着剤にもつかわれています。石油化学の発 展がまねいた落とし穴とはいえ、建築だけに問題が 集約されますとかえって足下をすくわれることにも なりかねません。 世界保健機構(WHO)のガイドラインは「30分間 の平均で立法メートルあたり0.1ミリグラム(0.08ppm)以下」という指針値を設定しています。これ以下ならとりあえず安全というわけです。日本 農林規格(JAS)では、合板のホルムアルデヒドの 量は、F1規格で200ppb、F2規格で2000ppb、F3 規格で4000ppbとされています。
住まいの気密性という点では、こんどはダニの発 生が問題になってきました。そして、このダニを駆 除する目的で有機リン系化学物質がつかわれて、こ れがまた厄介な症状をひきおこします。有機リン系 化学物質、たとえば、クロスの燃えにくい材質とい った謳い文句には注意が必要です。こうした、燃え にくいといった(難燃性といいますが)特徴を備え るために、ここでも有機リン系化学物質が使われて いるのです。
もうひとつは電磁波の問題です。これは、建物の なかから電磁波が発生するわけではないのですが、 人体に有効な電磁波を取り込むことで、有害な物質 を抑える役目もあります。ご存知のように、人体に もっとも害のある電磁波はマイクロ波で、極超短波 です。レーダーや衛星中継のテレビに使われる電波 です。高圧線も有害です。X線や紫外線も人体に有 害です。逆に遠赤外線は人間の情緒を安定させ、暖 かく、暖房用としてもすぐれたものがあります。 遠赤外線をつかった天井暖房も有害な電磁波を抑制 するといった効果があります。放射性物質ラドンは、コンクリートから発生します。電器器具やOA機器から発生する電磁波をどう処理するかといった問題も 含めて、住宅の諸問題をどう解決するか、そこには また自然素材の役割があります。
「クロルピリホス」は防蟻剤として、床下だけで なく土台、壁、柱などの構造体に塗布されるシロア リ駆除剤です。以前からその害については広く指摘 されてきましたが、日本人のなかに住みつくシロア リへの抜き難い恐怖感が、この薬にたいしてあまり にも肝要すぎたのかもしれません。クロルピリホス の毒性がつよく、ただ、薬効が比較的短期間である ことから見過ごされがちでした。また、塗装剤の問 題もあるのですが、トルエンやキシレン等の化学物 質についても測定基準をもうけ、何らかの規制が必 要になってくるものと思われます。
アトピーや喘息に苦しんでいる人たちが家を新築 するさいに、こうした症状の誘発を排除しようと考 えることは当然です。自然素材の家をつくるという ことは、上にあげた問題の物質を建物に持ち込まな いことです。「素材について」を参照していただき たいのですが、しかし、ここでも注意が必要です。 自然素材と銘うった材料のなかには、たとえば「珪 藻土」はわずか10%で残りの90%が化学物質だとしても、材料メーカーはそれを自然素材として売ります。それがトレンドであり、それが旬であり、それが売 れるのなら。(余談ですが、とある材料メーカーの 営業マンは集成材をさして集成ムク材と呼ぶのです。「それは集成材でしょ」と聞くと「ええ、集成ムク 材です」と返事がきます。で、よくよく聞くとそれ はやはり薄い単板を貼り合わせた集成材なのです。)
構造材に貼りものではない「ほんもの」のムク材 をつかい、壁を珪藻土や和紙で仕上げ、床に無塗装 の厚板を貼って自然塗料で塗装したとしても、それ でもわたしたちの生活から化学物質を完全に除去す ることはむずかしいかもしれません。断熱材にウー ルをつかい、床下に備長炭を敷き詰め、計画的な換 気を実行することで汚染物質を家の外に追い出して しまう。シックハウスとの戦いは、いま始まったば かりです。
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