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設計 町田泰彦
 

木の力、そして「漂白の魂」

家づくりにドラマがあるのなら、この家づくりは脚本、主演、製作と、それぞれの紡ぐハーモニーにさまざまな思いが重なって、得難い経験という裏打ちが建物を魅力的にしたのかもしれません。
人は誰しも欠点があるように、建物にも失敗や欠点がある。それを許せるか許せないか、言い換えれば寛容と愛情の織りなすドラマを暖かく見つめる精神が試されている。

だれにでも、しみじみとありがとうございましたと言える家。

手を携えてコラボレーション。現場では臨機応変に、隅々にこだわりながら重箱の隅は突かない。これは設計の町田さんの人徳でしょう。限られた時間の中で最大の努力を傾けて、それぞれの職人が持てる力を発揮する。

終わった後にも心あたたまる家づくり。旅路の果てのそれぞれに、魂がそっと痕跡を残す。

町田さんと私を結びつけたヘルマン・ヘッセ。

「クヌルプの家」は懐かしい。
 

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私たちが手作りにこだわる訳

今回もそこかしこで手作りの建築の醍醐味がさりげなく表現されています。
台所を初め、なにも手作りは職人だけでなく、施主様の家づくりに参加したいという熱意こそ大事にしたい。

「美は乱調にあり」

誤解を恐れずにいえば、家づくりは偶然性の賜物。ボタンのかけちがいは許されていい。
まさに。その加減を見極めながらの家づくり。終わりよければすべてよし。

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